2015年3月27日金曜日

旅立ちの春。

パソコンが壊れてしまい、久しぶりの更新です。

今日は娘たちの通う小学校の離任式でした。、
仙台では、異動や退職される先生とのお別れの式を、春休み中に登校日を設けて行います。

東京や埼玉ではそのような式はなく、新学期に行ってみたら
先生いなかったよ、っていうのが普通。

子供のころ、先生とお別れしてかなしい、という記憶もなかったので、
帰省の期間を長く取れず、ナゼ春休みにわざわざ登校日!?と不便に思っていたのです。

でも今年、娘の担任の先生が二人とも異動になったため、ご挨拶がてら学校に行ってきました。

挨拶がてら、な気持ちだったのに、行ってみたら
先生も、生徒も、保護者も、うるうるぽろぽろきちゃう会でした。

一サラリーマンの妻としては、職場にこんなに愛着を持ち、みんなに惜しみ惜しまれしながら「部署」を異動するって、なんて恵まれているんだろう!と感慨深いものがありました。

式が終わると、子供たちが体育館を蛇行するように列をつくり、その中を異動される先生方が回って、一人ひとりとあいさつを交わしながら出口へと向かいます。
親も出口付近で花道を作りつつ待っていますが・・・なかなかでてこない。

やっと出てきたと思ったら、先生方みんな目が真っ赤。

でも、これ、ただの「部署」異動でしょ。配置換えでしょ。と冷静に諭す自分がいるなか
私もこらえていたものが思わずどーっと出てしまいました。

そのなかで、支援学級の在籍らしいお子さんがいて、異動する先生(旧担任)と出口まで抱かれるようにして出てきました。
そのあとはお母さんに引き渡されて、先生だけ場外に立ち去ったのですが、
その子は地団駄を踏んでくやしがっていたのです。落ち着くまでしばらくかかりました。

お母さんが何度も「しょうがないんだよ」と繰り返していたのですが・・・
本当に「しょうがない」ことなのでしょうか・・?

たとえば発達障害など、感情をコントロールするのが困難な子供たちにとって、
環境が大きく変わることってかなりのストレスになるはずです。
それが信頼し、なついていた担任の先生がいなくなる、ということだったら、
きっと普通学級に通う子供たち以上に不安感が押し寄せてくるのではないでしょうか。

そういう配慮って、もう少し必要なんじゃないのかな、とふと感じた場面でした。

支援学級の担任であれ、学校や地域に貢献するはずの資格をとったばかりの先生であれ、
受け持ちの学年が卒業まであと一年、の先生であれ。
人事異動は現場の気持ちに必ずしも沿うものではない、という点はサラリーマンといっしょ。

学校って不思議な空間です。







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